TDM - トウキョウダンスマガジン

「当たり前の事は、実はもの凄くかけがいの無いもの・・・WISH」
今回WISHの部長として、この公演をまとめてくれた乙供くんに簡単なインタビューを試みました。
全体の構成を作っていくまでの過程として大切にした事。
23年間も続いている伝統的な公演なんですが、各代への引継ぎはあまりないんです。(笑)今まで積み重ねてきた事や、出演してきた公演を自分なりに振り返って反省点として出し、今まではSHOWとストーリーという2つのカテゴリーに分けて行ってきたんですが、『2時間の公演をどのように楽しんでもらえるのか?』という事を重要視して、内向きな思考より外に発信出来るモノで、お客さんに楽しんで貰えるようなモノを作りたいと思いました。ダンスを媒体にする為、代替わりをした時から、劇団四季やノイズアンドファンク等のダンスを題材とした公演を時間がある時に見に行きました。いつもはクラブで踊っているだけなので、アレだけの規模の公演をやる為には大きな隔たりがあって、お金を払って見に来て頂いてからこそプロとしてやる事になる訳ですからお客さんにから見た時に身内のイベントにはしたくなかったです。プロの公演を見に行って刺激を受けて作品に反映したい。そこから3部構成っていうのが出来上がりました。
コレオグラファーやアイディアをどのように繋げたら形になるのか?
振り付け師を決め、公演で使う大道具やセットを用いる事で照明効果を引き出したりする総合技術で『こういうものを見せたい』というのが形にする事が可能で、それは伝統の力でノウハウを使う事が出来ました。『〜があったら面白いんじゃないか?』って言う意見やアイディアをみんなで出していって、各パーツを繋げたらこういうストーリーが出来る。というパターンを演出家が考える。同時進行で、演出家がやりたい事とコレオグラファーがやりたい事を上手く調整して形にしていく。いかに多くあるに団子に良い串を刺せるか?(それぞれの団子に対していかに良い串を刺せるか?)って事を研究しましたね。
衣装のセンスが良かった。
基本的にみんなお金が無い中でやっているので、コレオグラファー、衣装係、演出家の3人で相談して決めていきました。衣装係はアパレル関係で就職が決まっている人が、そういう所で培った知識をデッサンにしてセッションを繰り返して決定していきました。お金はあんまりかかっていなくて男の子も手縫いで制作。男の子は『えーまじかよぅー。そんなの作るのかよぉ〜』という感じで一人暮らしの男の子は女の子にお願いしていましたね。(笑)
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