Sound Cream Steppers・彼らのなかに確かな「答え」がある |
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S.C.S.将来の展望は? |
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今後S.C.S.として、絶対やりたいということはありますか? |
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H:やりたいことは、ほんとにたくさんあるんですよ。自分たちで音楽をやりたいし、ゆくゆくはCD出してもいいし、ラップもやりたい。僕たちなりのミュージカルにも挑戦したいし、舞台にもどんどん出て行きたい。映像も好きだから、最後は映画もやってみたい。芸能方面であばれまくりたいですね。テレビも誘ってくれないから出ないだけで(笑)誘ってくれたら行きたいし。
Y:俺達はテレビ向きじゃないかもしれないね(笑)。でもそういうのが好きだから、出たいなって思ってる。 |
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テレビといえば「RAVE2001」(テレビ東京)には出ないんですか?なぜ今までに出演していないか?という質問も多かったんですが……。 |
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Y:うーん、テイストが違うかなと思うことも……。
H:でももちろんネガティブな意見ばかりじゃなく、ゆくゆくは同じフィールドに立って、ひっくり返したいですね。出るにしても例えば毎週ゲストで出たりとかね(笑)。
Y:今はこの毒舌言える立場でいいや(笑)。テレビだとどうしても作ったコメント言わなきゃいけないじゃん。出演者は結構ウソ臭いコメントするじゃない。俺らだと「ぴーっ」て入るコメントするしね。絶対(笑)。 |
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メッセージ from S.C.S. |
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「プロになりたい」って考えている人たちに何かありましたらよろしくお願いします。 |
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G:ダンサーが世界的に、どういうのがレベルが高いか低いかの基準ってあいまいだと思う。食ってくということと、ダンサーとして自分を確立していくということは違うし……。うまく言えないけど、プロとは何かを探していくべきだよね。きっと。俺達の興味は、俺達がその時「いい!」と思ったものに向いている。俺達だって今はビバップって言ってるけれど、もともとHIPHOP踊ってたし。これからも今あるものの中から、抜きん出てかっこいい新しいものが出てくる、もう出てきてるかもしれない。そういうかっこいい、新しいものを目指してほしいよね。自分がいいと思ったものを。
H:35歳のクセに意見が若いですよね(笑)。まだまだ良いもの新しいものに自分たちもすごく貪欲でいたいし、守りに入りたくない。
G:昔の良いものを掘り返すのも良い。
Y:映画「TAP」に出てくるような、おじいちゃん達みたいになりたいよね(笑)。 |
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Y:質問の捕らえ方が広いね。ストリートにこだわってるから精神的にはメジャーに反抗してやろうっていう気持ちがある。だからまともなサラリーマンにはなれない。まともに働けないっていうあれがあるんだよ、反骨精神(笑)。俺は「Wild
style」を見て、かっこいいなと思って踊りはじめて、そっからどんどんやって来たら、ここまで来た。どちらかというと、「動きフェチ」みたいなところがあって、2人に影響されてどんどんやってきたら今だったという感じなんですよ。ノリがあって、ノリが濃いいほう長いほうがかっこいい、なんだろう?ダンスは俺にとって、パッション、コトバに出来ない。文字に出来るような単純な表現では追いつけない気持ち良いところ。
G:ダンスというのが自分の中ではこう一番「しっくり」くるものなんだよな。Hip Hopの中の「ダンス」だよね。例えばYukiなんかはその前提に音楽があってさらにダンスもやってる。ハルキ(Horieさん)だって、なんか面白いものをひたすら追い求めていって、新しいものも古いものも追い求めていって、その中の「ダンス」なわけだよね。 |
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G:うーん……やっぱり自分のことって一番わかりづらい。そうね、ダンスね…その時代のシーン、音楽、全てを総合したその中でダンスというファクターをメインで出してます。
H:Gotoさんは深いんだよね。 |
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2時間近くに及んだインタビュー。ショータイムが終わった直後のインタビューで、疲れていたであろうに、3人は終始楽しげに質問に答えてくれた。彼らの物腰から、「なぜ彼らがここまで大物になったのか?」が解る気がした。どのダンサーにも必ずその質問/答えの中で確実に響くものがあったはずだろう。ダンスに迷った瞬間があったらもう一度今回のインタビューを読み返してみてほしい。 |
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'00/08/14 UPDATE |
Interview : koba(DDF) |
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