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こんなにメインストリートが大きくなったのはやっぱり時代のせいもあるんですか? |
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そうだね、うちらの時代はホントにおいしい時代だったんですよ。僕らの上の世代はすごく大変だったらしく、例えばスケバン刑事の敵役でPOPLOCKしながら倒れてくださいとか、冗談みたいなきっつい仕事も多く、さらに仕事自体が少なかった。でもそれを受けないと食っていけない状況だった。そんな時CLUB「DADA」っていうのが始まってダンスが盛り上がってきた。それとBOBBY
BROWNのおかげというのもあって、本当に変ってきていて、その頃がちょうど僕らがこれからいくぞっていう時で、本当においしい時代だったよ。 |
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話は変わりますが、よく歌を歌っていらっしゃいますが、なぜ歌を始めたのですか? |
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実は歌は昔からやっていて、15でバンドを始めて以来。実はダンスより前から歌ってるんですよ。ステージでバラードとか歌うとみんながすごく感動してくれるんです。それをステージ上から見て、これで食っていけたら最高だなあって。ほかにも人を感動させることのできる仕事はあるけど、俺はこれで、音楽で食っていけたら最高で、ほかに地位とかはいらないと思った。だからボイストレーニングとかもちゃんと受けて、大学も行ったんだけど、ダンスをやってるうちにだんだんダンスが深くなっちゃった。しかも、ちょうどDADAも始まって運良くダンスで食っていけるようになってきちゃった。で、しばらくダンスをやってたんだけど、「オヤジェン※」をやめた時に、俺は本当は何をやりたいのかって考えた。そしたら、やっぱり歌だと思った。たとえダンスで天下を取れたとしても、歌じゃないと死んだ時に後悔すると思ったから、今やらなきゃだめだと思った。 |
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※オヤジェン:NYスタイルを誰よりも早く日本に持ち込んだ。 |
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じゃあこれからはダンスではなく歌でいくんですか? |
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そうだね。ちょうど、オヤジェンをやめた頃、アメリカで男性ボーカルが流行り出していて、そうなってくると何年か後に日本で流行り出してくるのは当然で、それがちょうど今。だから、今ちゃんと歌をやらないと、せっかく昔からR&Bを歌っているのに取り残されちゃう。F.O.HやJ
Soul Brothersとかが出て来て、本当に今じゃないとヤバイなって、思うし…。だから、これから歌はしっかりやっていくつもりです。 |
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では最後に何か、イベントオーガナイザーやダンサーへのメッセージをお願いします。 |
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もっと遊びを知ってほしい。ダンスの原点って、太鼓をたたいて、それに何も考えずにのるっていうことだと思うから、もっと音にのって踊ってほしい。今の子たちを見ていると、形から入ってる子たちが多くて、踊っているのか踊らされてるのかが分からない。すっごいうまい、でもつまらない子たちが多い。クラブ行って、酒飲んで、女の子ナンパして、いい曲がかかったらフロアで踊る。そういうノリがないし、ファッションも雑誌に載っている「ダンサーファッション」みたいで、型通りでお洒落じゃない。もっと本当に遊んでほしいし、ダンスも音で踊ってほしい。そういうのが分かっている子たちはやっぱりすごく上がってくると思う。メインストリートもそういう人たちが出るイベントだし、そういうイベントがもっと増えれば、もっとクラブもダンスシーンも楽しくなると思う。 |
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僕ら若い世代がダンスを始める前から、ダンスシーンの最先端を見てきたRAHAさん。新しいことに挑戦し続ける、まさに時代の先導者である。彼の感覚は何年経っても古くはならず、メインストリートは常に最先端にある。彼の持っている、遊びとお洒落に対する自分なりの哲学は、時代に合った『かっこよさ』を選ぶ目となっているように思えた。本当にかっこいい踊りを目指すなら、彼の発言はRESPECTするべきでしょう。 |
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'00/09/17 UPDATE |
Interview : mutu |
Raha Information |
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RAHAさんのオーガナイズする「LEM-HAR」は毎月第2木曜日に毎回関東のニュースクールダンサーから注目のショウタイムをフィーチャーして、クラバーも楽しめるイベントとして開催されています。1度は足を運んでみましょう。 |
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また毎週土曜日SHIBUYA FM/FM78.4にて"LEM-HAR
RADIO"on air中!! |
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メインストリート イベントレポート |
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