TDM - トウキョウダンスマガジン

TDM Special Interview 
「CAPOEIRA JAPON 10th Anniversary 」
(JUN/RYO/SHU/夏目/NON)
CAPOEIRA JAPON 10TH Anniversary
カポエラジャポンが活動を始めてから10年の歳月が流れ、これからのダンスシーンの中でも、新たなカポエラシーンが日本に浸透し、継承されていくことを願って、貴重な話を聞かせてくれたのは、オリジナルメンバーのこの5人。10年前、カポエラを自ら日本に持ち込んだ張本人の心境をお送りしよう。
10周年おめでとうございます。10年間を迎えた率直な感想はいかがですか?
 

CAPOEIRA JAPON 全員:ありがとうございます

JUN(以下、J):えーっとね、10年間活動をしてきたわけじゃなくてですね(笑)、カポエラジャポンは。まぁ、カポエラジャポンを始めて、10年経ちました、と。その間にカポエラジャポンとしては2年間活動して、それからは個々がそれぞれ、他のジャンルにいったり、同じカポエラでも自分のスタイルを持ったりだとか、ずっと一緒には活動してないんだよね。けど、やっぱり日本に初めてカポエラをもってきて10年っていう節目を,迎えたし、いろんな団体もできて活動が広がってきて、今度は若い人世代のカポエラやってる子たちに、受け継ぐじゃないけど”オレたちはこうやってやってきたんだよ”っていうことを見せておいて、”次はお前らの時代なんだから、頑張ってカポエラを盛り上げてこうよ"みたいなのが、10周年の記念に何かやろうってなったきっかけかな。ずっと活動10周年というよりも、これからを考えてみてのことなんだよね。

カポエラが自分に与えた影響や、印象はどんなモノですか?
  SHU SHU(以下、S):オレは18歳くらいから踊りを始めて、元々ブレイクダンスをやっていたんだよ。26・7歳の時にカポエラを見て、「音に合わせたこういうダンスがあるんだ」くらいで見よう見まねでやってた。ブレイキングナイトにMASAKI(現HIPNOTIC BOOGIE)とカポエラもどきみたいなのをやったりしていくうちに、ビデオを見たり、追求していくとどんどん「奥が深いなぁ」」って思ったんだよね。まだまだ全然わからないこともあったけど、深いってことは実感する。ダンスも全部そうだと思うんだけど、“終点”ってないと思うからさ。現在でもいろんなスタイルがあって、いろんな奴らがいた方が面白し、いろいろな流派がある中で、自分が一番なじめるなっていうところで、それぞれが楽しくやってるんだと思う。
カポエラ ジャポンはカポエラのスタイルとしてバトゥーキ※とアンゴラ※とヘジョナル※の3つが共存しているのですか?
 

J:一応そうだけど、団体に入ってない人もいるから、そこだけに限られてなくて、大きくカポエラをエンタテインメントとして広げようと思ったのがカポエラジャポンだから。

バトゥーキ(batuque): アンゴラとヘジョナルを融合したスタイルで、メストゥレ アメインが創始した。

アンゴラ(Angola):カポエラのルーツと言われるアフリカの地名アンゴーラを指す。 逆立ち、動物を思わせる雰囲気や、ゆっくりとした低い動きが特徴。

ヘジョナル(Regional):比較的アンゴラよりもアップテンポで、蹴り技など、アクロバティックな動作が多く、ショー的な要素が強い。

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