TDM - トウキョウダンスマガジン

BE-BOP "UK JAZZ DANCE STYLE"  〜The True Underground〜
21世紀のBE-BOPシーン
一度はアンダーグラウンドのみの存在となっていたBE-BOPシーンだがロンドンの”Blue Note”で行われたDJ Snowboyによる伝説的な”HI-HAT”のセッションにより復活を果たす。その後、多くのJazz DJ達の影響で、DJ Snowboy、”Jazz Cotech”らによる“messin around”(Jazz Cafe)、Nick Hosierによる“The spot”等、BE-BOPクラブイベントがあちこちでスタートする事になる。Irven lewis(Brothers in Jazz)、はイギリス政府の協賛のもと、Royal Opera House、Royal Festival Hall、The Place、Robin Howard Theater等、劇場でのショウケースを定期的に重ね、BE-BOP、STREET JAZZ DANCEをオーバーグラウンドへ展開させていくために精力的に活動している。そして彼は日本BE-BOPシーンの発展を願い、その情熱を惜しみなく注いでくれている。ロンドンでは”Jazz Cotech”がOLD SKOOL JAZZ DANCEイベント“Shiftless Shuffle”をオーガナイズし、今やイギリスを代表するJAZZ DANCEイベントとなっている。”JazzCotech”のリーダーPerryは、BE-BOP、FUSIONのワークショップを国内のクラブ、ダンスアカデミー、国外ではアメリカ、カナダ等で開催。またブリティッシュカウンシル協賛のもと”Dave O'higgins quintet with JazzCotech Dancers”として世界各地でツアーを開催。イギリス国外にも積極的にBE-BOPシーンを広めている。ノッティンガムでのKiller JimによるJAZZ DANCEイベント“OUT TO LUNCH”はイギリス各地から多くのダンサーが集まる人気イベントとなっている。
HI-HAT


JAZZ

SHIFTLESS SHUFFLE


OUT TO LUNCH
最後にBE-BOPシーンの最重要人物である彼らが日本のシーンに重要なメッセージを残してくれた。
「多くの人々にJazzミュージックで踊る楽しさを伝えてほしい」
(Snowboy)

「より深くJazzミュージックと親しみ、一人一人がオリジナルのBE-BOPを創り出してほしい」
(Nick Hosier)

「BE-BOPは自らがトライし、関わりつつ、自分達でシーンを作っていく事が大事だ」
(Jerry/I.D.J)

「クラブの中で、ダンスを磨きあいアグレッシヴかつパッショナブルなBE-BOPを追求してほしい」
(Irven Lewis/Brothers in Jazz)
70年代後半から続いているBE-BOPシーンは多くのジャズDJ達やジャズダンサー達の情熱とパワーでBE-BOPシーンを構築してきた。BE-BOPダンスにとって、コアの要素は“音楽”であり、その他もろもろの音楽を、プレイし、聴き、踊り、満喫することにある。BE-BOP(UK JAZZ DANCE)、それは真のアンダーグラウンドダンスシーンなのだ。

'04/04/02 UPDATE
文責:Yoco

1995年より渡英を重ね、イギリスで多くのJAZZ DJ、JAZZ DANCER達と出会い、交流を持つ。ジャズで踊るBE-BOPスタイルのダンスを追求するため、ロンドンのクラブを巡り、BE-BOPの修行にあたる。現在、日本初のUK JAZZ DANCEイベント“BEBOP SQUARE”を毎月第2木曜日、渋谷Socobarにて開催。ゲストDJとして、DJ Snowboy、 Perry Louis(JazzCotech)、Nick Hosier、ゲストダンサーとして、Jerry(I.D.J)、Irven Lewis(Brothers in Jazz)を招いている。
Special thanks : Lincoln (参考文献) http://www.sostokyo.com/bebopsquare/
- 「コラム」のコーナーでは、皆様からのエッセイやおもしろい話しなど募集しています。投稿はこちら
123


Back Number