TDM - トウキョウダンスマガジン

WORLDWIDE @ LUNErS
2001年6月17日、麻布十番LUNErS。ダンサーにはあまり馴染みのないこのクラブが、この日ばかりはダンサーであふれた。ZEAL STUDIOS TOKYOの移転リニューアル記念の為、インストラクター陣を中心としたストリートダンス界の豪華メンバーによるショウが行われるからというのはもちろんだが、何よりもNYから久々に来日したCALEAF(Dance Fusion)、BUDDAH STRETCH(Elite Force)、そしてHENRY a.k.a. LINK ROCK(〃)によるMOPTOPが踊ったためだ。DDFもサポートに入ったこのイベントのレポートをお届けしようう。
DJ カネオカアツシ a.k.a. NAPSACKによるダンサーを意識したハイテンションでありながら渋い音でまとめたインスト/トラック攻勢から、落ち着いたトーンへ落としてもう一度上げていく見事な流れを聴かせたDJ KAZのディープ/ガラージ・ハウスが響くフロアは、気付けばあっというまに人で埋まっていた。ステージをよい位置で確保する為にステージ前はもちろん、階段にまで人がかたまっていた。ステージに対する期待の高さがそれだけ高かったという事だろう。
ついに始まったステージ。最初に"Time After Time"を歌って登場したのはニューカマーのシンガーSachiyo。 "Don't you worry about a thing"等、おなじみの曲をカヴァーしてNAO, HIROKO, KANA、ATSUSHIがバックダンサーについたステージングも面白かったが、特に最後に歌ったスローな曲調の"Sacrid Flower"が素晴らしかった。今後の活躍に期待大。
その後は新橋に移転したZEAL STUDIOS TOKYOのリニューアルということで、ショウタイム前半はインストラクターのチームが出演。ライター個人的にもオススメだったのは3番目に登場したFUNKASTICK。MCのSHINGOが叫ぶ「FUNKASTICK!」というイントロダクションに答える観客の歓声の大きさが彼女らの人気を示していた。最近はFLOORMASTERSのKAITO、MARIMOを加えた5人で見る事の多い彼女らだが、この日はTOMO、FUSAKO、MIEの3人。踊りはもちろん、選曲や衣装にも独特のノリを見せてくれた。
声援の大きさといえばBUTTER + HIRO & PINO。さすがの一言。REDMAN"Let's get dirty"等のわかりやすい選曲を、「ミーハー」と言う言葉ではくくれない、独自のスタイルに乗せての圧倒的な説得力。ただ今回はPINO、HIROというハウスチームとSHINICHI、O-SHIMAによるヒップホップチームとのユニットだったが、それぞれのクオリティの高さの割に彼らが一緒に踊る意味が見えづらかったかも。
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