TDM - トウキョウダンスマガジン

WORLDWIDE @ LUNErS
映像とバトル仕立ての構成を使い、15分にもわたる長丁場をまったく飽きさせる事なく見せ切ったのはSOUND CREAM STEPPERZ vs STAX GROOVE。映像、アナウンスを使ってのメンバー紹介から、チームごとの合わせを競うラウンド1、フリースタイルでいかに盛り上げていくかを競ったラウンド2、お互いにぶつかり合う勢いでテンションが上がる一方だった1on1のラウンド3まで、次第に上がっていくテンションが見ている側にも伝わる白熱のショウでした。これだけのためでもお金を払う価値が絶対ある!と確実に言える、クラブでの普通のショウとは違う次元のモノだった。
そしてMOPTOP。メンバー紹介としてウォームアップの動作を入れたコミカルなイントロから、流行の'80sを再解釈した打ち込みの音で、ハウス 中心の合わせを踊った。ハウスのステップにヒップホップの上半身の動きを入れたりしながら、ポップ、ロックを交えてのショウ。CALEAFが疲れ気味だったようなのが残念だったが、STRETCHの名人芸といえるポップ、HENRYの曲の流れにバッチリ合わせて展開のうますぎるソロと、もう黄色い歓声が止まないほど。
特にHENRYはきっとあれを見た人は真似して振りに入れてくんだろーなーという動き満載。一つポーズをとるだけでも日本人とは違う独特の雰囲気が出せる、当然のことだけれどもそれが際立って見えた。
若手の参加で勢いを見せた2部の中では独特の音の解釈への道を進みだしたRhthmic Act、久しぶりにフルメンバーがそろったSo Deep 、Times Contactなどでも活躍中のKENTAROと電撃チョモランマ隊のOHSEのキレっぷりが見事だったLockin'On等が光っていた。
クラブタイムもDJ KEN-BOのまわす新譜中心のヒップホップ、R&Bにつられてか、誰もが踊る楽しい雰囲気に。MOPTOPの面々もフロアで踊り、常にお客を楽しませる中心にいた。その彼らの周りで目を輝かせて踊りに見入る「ファン」達。ガラージハウスの踊れる王道をかけたDJ KATSUYAのプレイでショウ以上にノリノリなところを見せてくれたCALEAFは、Tシャツはもちろんデニムまで汗が染みて色が変わるほど踊っていた。フロアが少しすいて来ると、LUNErSというハコの良さも手伝ってか、朝方は特にダンサーにとってはたまらないクラブ本来の空間が生まれていた。
豪華なダンサーのショウに加えて踊れるクラブの楽しさが味わえたこの日の "WORLDWIDE" 。年間2回ペースで、今年は12月に第2回を開催予定とのことなので、次回以降、さらなる充実を期待しよう。
'01/07/01 UPDATE
Editor:JIRO
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