G:いや、BRONX※のルーツだから。一回、ぶっ壊されたいなと思って。そこで、また生み出したいなと思って。正直、行こうと思ったきっかけはDABDABなんすよね。あと、パーカン(PerfectCombustion)でやってる時、変な話、バトルと違う自分が発見できて。刺激があると大会とかに出て、結構、当たり前の生活が続いてて、なんか、「コレまだ、できるんちゃうん!?」みたいな。でも、チームとかあって、一人じゃないから、ここらで行っとこうかなって…。 プランは何もないです(笑)。ストリートで段ボールひっくり返してやってるやつとかいるらしいんで、ジャンベは一応持ってくんですよ。ちょっと絡ませてもらって、あわよくばストリートダンスさせてもらおうかなって。PINOさんもいてるんだったら一緒にやりましょうって言ってたんですよ。いきなり叩いて踊ってとか。ほんで、日本人らしく、賽銭箱ちょっと置いて、あいつらどんだけ儲けてるのか見えなくていいっていう(笑)。 P:ちゃんと東京のマーク描こうか。東京公認みたいな(笑)。
G:PINOさん、この間さらっと「タップしたい」って言ってましたね。 P:さらっとね。いや、SUJI君に言われてさ。 G:オレ始めますよ。タップシューズ持ってますもん。HIDEBOHさんの振付で、舞台でやったんですよ。HIDEBOHさんに「タップシューズ履いてブレイキンやったら世界初やから」って言われてやったら、グリップはきかんし足はしびれるしで、ホンマできないです!ってなって、最初は嫌いやったんですけど。でも、なんか面白くなってきて。今度の舞台で「やりたいです!」て言うたら、「じゃ、お前ニューヨーク行って、10〜15ドルでレッスン受けれるから。うまくなって戻ってきたら、お前が叩いてオレがタップして、交代してオレが叩いてお前がタップするナンバー作ったるから、頑張ってこい」って言われて、ちゃんとやろうと思って。で、PINOさんとか入ってきたら面白いなぁ。絶対PINOさん(のみこみ)早いですよ。 P:でもオレがこの"タタン"…(注:足で軽くタップのステップをする)なんだこの"タタン"って…?これの、これが、これで、どうなって…(笑)。 G:わかります、めっちゃわかります(笑)。 P:でもやってみたい。やっぱ、音があって、それに自分が奏でてるくらいハメ込んで躍ってるのは気持ちいいけど、最終的に、(音を)自分が出したいっていうのはあるね。 G:それがもう自分の音ですもんね。PINOさんタップとかやったらな〜。 P:ってかね、はまっちゃったらね、帰ってこない、たぶん(笑)。ニューヨークからじゃなくて、タップから。「ハウスでショータイム出てよ〜」って言われても「いや、今ちょっとイメージが崩れるから…」ってね。 G:050.jpgでも、それはある。うまくミックスするのは難しいし。ガッと一気にやらんと広く浅くになっちゃいますもんね。その使い分けがむずい。HIDEBOHさんはやっぱ聞こえてる音が違うらしいですよ。"ここか!?"みたいなところも隙間なく一個一個埋めてく感じ。SUJIさんは本能でいくから、細かいところは"バーン、バーン"みたいな。でも、オレはそういう遊んでる感じがすごい好きなんですよね。だからオレも"自分は自分の…"っていう元々のモノがあるみたいで。 今、オレ足ずっと怪我してるんですけど、この間、整体中に仕事の電話が一本入ってきて、「行っていいですかね?」って言うたら、先生に「お前な、仕事か、体か、どっちが大事かはっきりしろ。その仕事一個なくなったくらいでお前死ぬわけじゃないだろ。お前を支えてるやついっぱいいるだろ。だったら、何が大事か見極めろ。」って言われてズバンってきましたね。そん時はニューヨーク行く前にいろいろ詰めすぎてて、疲れてるし、忙しいしで、ぐぁーってなってたんです。 正直、(ニューヨークに)長いこと行くんで、リスクはありますね。結構、仕 事断りましたもん。まぁ、自分の好きなことなんで仕方ないんですけど。どれを大切にするかですね。 P:オレも、とりあえず感じるだけ感じてくる。