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じゃあ、N.Y.にずっといようっていう風には考えなかったの? |
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うーん、ビザの関係もあってねー。あんまりいい段階を踏んで取れなかったんだよね。5年位いたいかなーっていうのあったんだけど。2年くらい経ったときにすごい考えて。それから色々あって自分も周りも下がってたときだったから。で、仲間内でも「ダンスやろう」っていう奴とそうじゃない奴と色々いたからね。で、ある時ぱっと帰ろうと思って。すっげー空がきれいだったから(笑)。 |
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(見上げながら)「あぁもういいや、帰ろうかな」って。で帰ってきちゃったの。一瞬だったよ、ほんと(笑)。ぱっと(空を)見て「あ、帰るわ」って。そんで、帰ってきちゃったんだよね。….日本に帰ってきてからかなー。(自分の中で)元に戻ったの。向う行った頃の感動みたいのが戻ってきて。(日本が)新鮮だったのかな?クラブ行ったりとか。全然日本のダンサーとか知らなかったからね。いいDJにも、2人くらいあったかな。ホントに自分のツボをついてるっていう。そういう奴と出会ったりして、上がってきて。 |
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名古屋にいるときはやってた。帰ってきてからはFree Style Orchestra、Soul Colors、ユニットでやったりとか。 |
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今はSoul Colorsを中心に、あとはユニット組むって感じでやってる。 |
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SoulColorsは元Spiceのメンバーとやってるでしょう?N.Y.にいた頃とか、昔のSpiceとかは知らなかったのかな。 |
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そうだね。向うにいってた2年10カ月の間の日本のダンスの流れは把握してなかったから、日本のチームのことはあまり知らなかった。だからこう逆にね、違和感がないっていうか、知らないから、あって「ウッス」ってなって踊ってるのを見てるって感じ。なんかね、そういう名前とかチーム名とかあんまり興味ないんだよね。全然名前知らなくても、クラブ行っておどってて、名前とか知らないけど顔知ってるうまい奴って結構いるね。かっこいい奴は覚えてる。 |
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そうだね。知り合いが増えたのはやっぱPower Base※だね。まだ始まったころのPower Base。そこで、JURIがショウタイムに引っ張ってくれて、ま、そういうチャンスが会ったから一人で出て… |
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※Power Base:六本木のクラブkuaileでDJ JURIが主催するガラージハウスのダンサーイベント。開始当初はショウタイムなどはほとんどなく、暗いフロアでハウスを黙々と踊りつづける怪しい(笑)集団が特徴だった。 |
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あれはすごかった。ホントにびっくりした。あの時にはじめてNAO君を見たんだよね。 |
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うん、ホントそっからだよね。あれバクチなんだけどね。 |
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だって「オイオイ一人で踊ってるよ」っていう。それも、それまでお笑いっぽい方向に走る人はいたけどで、「あ、コレは惚れる!」っていうショウだったからね。 |
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うーん、あれは一瞬迷ったんだけどねー。やるのはね。ここでとちったらもうブォーって落ちるから。 |
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今はチームやユニットで出てますが、これからはひとつのチームで絞りますか? |
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まだわからないね。今はいろんな人とやりたいし、とにかく、かっこいい人とね。 |
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今の東京って、チームの名前がないと、ダンサーってつらいところがあると思うんだけど? |
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実力があればチームでも個人でも関係ないと思うし、チーム名が先か、個人の名前が先か、その人次第だと思う。 |
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今ダンス界全体でいままでのアンダーグラウンドに対してオーヴァーグラウンドに行こうって方向があると思うんだけど、そういうことについてはどう思う? |
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おれはね。アンダーグラウンド、オーヴァーグラウンドっていう言葉にこだわる必要はないと思う。言葉の枠にはめちゃうとなかなか隙間が埋まらないと思うし。本物はドンドン出て行くべきだと思う。後はそれをどうやって伝えていくかだとおもうね。自分のやりたいこと、伝えたいことはシーン全体が上がっても下がってもやっていきたい、今のシーンの中にいることは大切だと、必要なことだと思うけど、自分で一つのシーンを作れたらいいかな。 |
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