TDM - トウキョウダンスマガジン

Marjory スペシャル・インタビュー
■これからの夢、そして様々な国を見てきたMarjoryの目に映るものとは・・・

マージョリー私の最終的な夢は人間らしく生きることよ。健康的な生活は豊かなパフォーマンスに繋がるわ。相方(TWEETIE)とも実際話していることなんだけどいつか心身を鍛えるためのコミュニティーを設立したいの。まずは初心者やキッズの為のカポエラのクラスを開くの。DJやグラフィティやパフォーマンスを学ぶクラスも開きたいけどなかなか能力的に難しいかもしれないわね。でもそういったことを通じて少しでも悲しみや怒りといった不安を和らげたいの。

他には、アーティストと何かやってみたいわね。彼らと協力して良い環境が整えばダンススタジオやヨガ、マッサージで自分のボディコントロールを教えられる場所や、絵や文字を使ってメッセージを表現するためのギャラリーも設けられるかもしれないわ。

健康的な生活が大事。もっと自由で幸せな日々に出来るわ。そういった感性を鍛えればもっとより素敵な人間になれる。健康面だけじゃなくて肉体的にも精神的にも成長させてくれるはずよ。みんなもっと自由に考えたほうがいいわ(笑)。コミュニケーションってひとつじゃなくていっぱいあるでしょ。日本人は英語をうまく話せないし、私も日本語はうまく話せない。交流できているのは音楽とダンスがあるからよ。これって自由よりももっと価値のあることだわ。異文化と交流できることは人生をよりディープなものに出来ることにもなるの。

ダンスはその大きなパズルを作るほんの1ピースに過ぎないわ。多くの国がそれぞれ異なるおもしろい文化を持っている。私はヨーロッパや日本に行く機会があったから、その国の文化に接する事ができた。この前はパリに行ったけど、男も女もダンサーはみんな力強くてすばらしくて驚いたわ。彼女達は凄くオープンで新しい事やクリエイティブな事に対して意欲的だった。パリではダンス等のアートカルチャーに対して、政府が投資的なサポートしてくれるから良い環境だと思う。NYCはそういう環境が整ってないけど、私はそういう環境を作っていく為に動きたいと思う。「I'm fighter!」(笑)戦っていけば、必ずもっといい環境になるのだから・・。「自由である事」が私の考えの基盤にあって、とても大切な事。例え文化が違っても音楽やダンス、コミュニケ-ションがあれば心を通わせる事が出来る。日本人が私の故郷(NY)を愛してくれているみたいにね。フランス、南アフリカ、オーストリア、南アメリカ・・・みんな同じよ。世界中と情報を交換し合えているのだから。

NYは常に私の最高の故郷よ。故郷には絶対帰らなくちゃダメ。心が落ち着く場所だし「自分自身とは何か?」「自分を創り上げてきたものとは何か?」を見直すためにも必要よ。もちろん他の国でもバイブスを感じ続けていきたいわ。日本もだけどNYにもたくさんの文化があって、食べ物もたくさんある。でも故郷の食べ物を食べれば、(私にとってはマンゴーよ)故郷を思い出させてくれる(笑)。

全ての経験には何らかの教訓があると思うの。ダンスを通じて様々な教えを学ぶわ。時には辛い事もあるけど、環境には全て理由があると思うの。「なぜ続けるのか?」「なぜ自分はここにいるのか?」を理解するくらいまでよ。だから私は日本に来たし、世界を回り続けるの。TWEETIEやStretch、Bobby、EJOE、Boogaloo Sam、Terryたちもきっと同じよ。
■影響を与えられたダンサー

4歳の時に初めてTV 「SOULTRAIN」で踊るBoogaloo Samを見てとても興奮したの。「ダンスをしなさい。」って言われている様だった。その彼と2004年に同じショウケースの舞台に立つ事が出来たの。もの凄く特別な気持ちよ。彼からは沢山の事も学んだから本当に感謝している。
今は彼と一緒の仕事を経験出来てるんだけど、これってかなり凄い事よ!!彼が私に最初に与えたインスピレーションは今でも私の中に残っている。本当に幸せで幸運なことよ、感謝しているわ・・・。だからこそ、今日の特別な生活を与えられているのね。もちろんTWEETIEやStretch、Bobby、EJOE、Terryやとてもたくさんの人にもリスペクトしているわ!仲間と共に多くのことを経験して共に学ぶ事は自分を大きく成長させてくれるし、本当に重要なことよ。世界中に友達が出来るなんてクールよね!今日はありがとう!
ダンスが自分の人生(LIFE)になっている。ダンスへの関わり方(スタンス)は人様々だけど、エンターテイメントという枠ではなく、精神的な自由であり、意欲に繋がって日々前進している彼女のソウルを感じる事が出来た事に感謝している。今日はとても素晴らしいインタビューが出来た。ありがとう。
'05/02/10 UPDATE
Writer:Akiko
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