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TDM Special 東京ディズニーシー
“ベイサイド・ビートReturns”特集
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株式会社オリエンタルランド 営業 清水 宏昭
  株式会社オリエンタルランド
営業部 営業戦略課

清水 宏昭

ディズニーの世界とストリートダンスとの融合(リミックス)によってより面白いことができる

TDM:
今回の「CLUB DISNEY」にストリートダンスを取り入れることができたのには、清水さんのダンス経験が役に立ったとお聞きしましたが、そのいきさつを教えてください。


清水 宏昭(以下S):
若い頃、私もストリートダンスをしていまして、この会社に入ってからもずっとダンスの企画をやりたいと思っていました。1997年、まだ私が大学生だった頃に「ミッキーのダンスフィーバー」というイベントがありました。そのCMでミッキーが『サタデー・ナイト・フィーバー』のジョン・トラボルタの格好をして、ミラーボールの下で踊っていて、それを見た瞬間、「これは行きたい!」と思ったんですね。そして、実際にそのイベントを体験した時、確かにリアルなシーンとはちょっと違う部分もありましたが、純粋に楽しかったんです。当時は本当にどっぷりダンスにはまっていましたが、技術に関係なくダンスの定番の振りをキャラクターがやるだけで、なぜか笑える。自分がイベントへ行ったということは、直感的にリアルなダンスシーンにも通用するものがディズニーでできるのではないかと思いました。

新しい物、新しいブランド、新しいカルチャーなど新しいことは何かがミックスした時に生まれると思います。何か1つの完成されたもの同士が交差した時に面白くなる。ダンスも同じだと思います。ディズニーの世界とストリートダンスとの融合によって、きっと新しい人を巻き込んでより面白いことができるのではないかと考えます。

エンタテインメントであるという意味では一緒。
表現の方法が違うだけ。

TDM:
現に今回行った参加チームオーディションには短期間にもかかわらず予想を上回る応募がありましたね。確実にディズニーへの関心があるという証拠だと思います。


S:
もしかしたらダンサーの皆さんの中にはディズニーという完成された世界に対して、自分たちは関係ないと思う人もいるかもしれません。しかし、結局どちらもエンタテインメントであるという意味では一緒と考えていただきたいです。ただ、その表現の方法が違うというだけです。我々は常にゲスト (お客様) を意識します。すべて完璧なものを見せる義務があります。エンタテインメントに関わらず、サービスやアトラクションも含めて、1つ1つが完璧でなければいけない。ハードルは高いとは思いますが、そういった経験は参加するダンサーの方々も楽しめるのではないかと思います。

TDM:
では、普段、「営業戦略課」という部署でお仕事されている清水さんですが、どういったことにやりがいを感じますか?


S:
今の仕事をやっていると、人の心を動かす瞬間がすごく楽しいんです。人が感動してくれたり、単純に物を買ってくれたりなど、その手段はいろいろあります。お金とか上下関係とかではなく、純粋にその人の心が動いてくれた瞬間、その時のためにいつも仕事をしています。こういった想いは会社に入ったからというわけではなく、昔は舞台で芝居や裏方、舞台監督などの経験もあったため、元々人を楽しませることが元々好きだったんです。また、そういうステージを観て、ステージに立ちたい思う人も増えるはず。私も高校の同級生がステージですごく楽しそうに踊っているのを観て、すごく感動してダンスを始めました。今思うとたぶんたいしたレベルではなかったと思いますが、そういったことの繰り返しでダンスをやりたいと考える人々が増えていくと思います。今私がディズニーという環境で、そういう場を提供していきたいと思います。

ダンスを通じてその先にあるものが見えるようになりました。

TDM:
清水さんの中で新しいアイデアを生み出すために何かインスピレーションを受けていることはありますか?やはりダンスですか?


S:
ん〜走ることですね。走っていると不思議と冷静になれるので、普段目や耳にしたいろいろな情報が自然と頭の中でクリアになってミックスされるんです。ダンスは楽しくなってしまうので無理です(笑)。でも、ダンスのおかげで今の自分があるんです。ダンスで食べていくには周りにもっとうまい人がいたので諦めました。ただ、自分にはダンス+αの関心があります。先ほどいろいろ舞台の裏方も経験したとお話しましたが、昔からいろいろな企画や運営、裏方の経験が、今の仕事ですごく役立っています。営業という部署にいますが、演出の人間と専門用語も理解できるし同じ感覚でスムーズに話ができる、今はそれが自分の強みですね。裏がわかるから表がわかる。ダンスを通じてその先にあるものが見えるようになりました。

TDM:
では最後に、今ダンスを頑張っている若い人たちに向けてメッセージをお願いします。


ダンスって誰もができるものではないと思います。やる気、環境、それに見合った体力・身体能力、そういったものがないと長くは続けられません。そして、この3つがあれば社会に出て、どこにいっても通用すると思います。今ダンスを頑張っている方にはやりたいことをどんどんやって、自分を高めていってほしいです。

TDM:
ありがとうございました。

Interview and Photo by AKIKO , imu
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