TDM - トウキョウダンスマガジン

TDM bjリーグプレイオフ開幕直前スペシャルインタビュー
MIHO BROWN×仲西淳×ヘリコプター
bjリーグ 東京Apache(アパッチ)専属ダンサー[J-rome]
ストリートダンスシーン初!?の「プロダンサー×プロスポーツ選手」という貴重な対談が今回トウキョウダンスマガジンで実現した。日本初プロバスケリーグ「bjリーグ」のプレイオフを目前に控え、東京アパッチの「仲西淳」選手と「ヘリコプター」選手が登場してくれたのだ。そして2人に質問を投げかけるのは、前回のTDMインタビューに引き続き、彼らを試合中ダンスパフォーマンスで応援する専属ダンサー「J-rome」メンバーのMIHO BROWN。今回の対談を通して“ダンス”と“バスケ”の間に、いくつかの共通点を見つけた。このプロフェッショナル3人の描いているビジョンもまた、どこか似ている。フィールドは違えど、それぞれからプロとして自分がやるべきこと、自分を表現することへの自信を感じるインタビューとなった。
●選手プロフィール
仲西 淳

#01仲西 淳

<On court>
持ち前のスピードを駆使して、アップテンポなゲームを得意とする。ポイントガードとして、周りを活かすアシストももちろんのこと、インサイドへのカットインから得点を挙げることもできる。コートに立てばフロアリーダーとして、コーチの意思をゲームに反映させること心がけてプレイする。
<Off court>
留学をサポートしてくれた家族を尊敬し、人との出会いを大事にする。NBAの試合や、ストリートボールのビデオ鑑賞や、スポーツシューズなどを集める。音楽は、LA出身のアーティストを好み"The Game"などを聞く。

John “Helicopter” Humphrey#35 John “Helicopter” Humphrey
(ジョン "ヘリコプター" ハンフリー)

<On court>
ニックネーム"ヘリコプター"と呼ばれるように、その跳躍力でアリウープや、豪快なダンクシュートを魅せる。03年のNCAAスラムダンクチャンピオンを獲得し、垂直跳びだけで106センチを跳ぶ。ABAで1試合65得点を記録したオフェンス能力は、ゲームを支配することができ、インサイドへのカットインに加え、3ポイントシュートも打つことができる。また、持ち前の跳躍力とクイックネスで、ブロックや、スティールもできる。とても練習熱心なプレイヤー。
<Off court>
03年NCAA スラムダンクコンテストで優勝。04年の11月には、"AND1 ミックス・テープ・ツアー"でAND1のプレイヤーとして来日。また04年は、ジョー・ブライアントとともにABAボストン・フレンジーでプレイし、チームトップとなる試合平均30.1得点を記録。更には、ABA史上2番目となる65得点ゲームも記録している。
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N=仲西淳
M=MIHO BROWN
H= Helicopter
今回のインタビューにあたって…。
 

MIHO BROWN M:
私はバスケもHIP HOPも好きで、すごく音楽でつながるところもあると思うところがたくさんあるんですよね。だから、bjリーグをもっと楽しめる人がいると思うんだけど、現状は、知らないから遊びに来れなかったり、好きにもなれない人がいっぱいいると思うんですよ。仲西さんや、ヘリコプターのスーパープレイをみんなにもっと見てもらいたい!!ってホントに思います。もっとbjリーグを知ってもらって、人がいっぱい来た方が選手も試合も、私たち(ダンサー)もエキサイトすると思うし。例えば…お洒落でかわいい子たちが、HIP HOP踊ってるっていうことで、若い女の子たちが注目してくれて、ファッション誌に載ったり、いい意味でここがひとつの登竜門みたいになってくれたらいいなと思うんですよ。もちろん、広いバスケットコートで踊るためには、トレーニングもしなきゃいけないし、基礎的な動きも必要だし、ダンスも上手くないといけないし、もしかしたらほかもいろいろあるかもしれない。でも、そういう面で頑張ってクオリティーの高いショウケースを提供していければ、もっとbjリーグ自体が良い方向へ進んでいくと思うし、そういうシーンに携わっていきたいと思いますね。

プロとして意識していること
 

仲西淳N:
“見られてる”っていうのを意識しないといけないと思う。僕らは有明(コロシアム=東京アパッチのホームとなる会場)で試合をするわけだけど、普段生活している中でもどこで誰が見てるかわからないし、身なりとかも含めて、自分はプロ意識を持って活動しないとダメだなとは思います。

H:
神様がバスケットボールをできるという能力をくれたということかな。コートの外でも、バスケットボール選手として、人が自分のことを見ているっていうのは、ほかの人は味わえないことで、それはスゴイ嬉しいことだと思う。

M:
プロとして意識しているのは「止まらないこと」(笑)。(ヘリコプターが言った)「神がくれた才能」っていうのはスゴイ。自分はダンスを仕事にしてて、ここまでやってこれたのは、大きく考えてそういう才能っていう事かもしれないけど、そういう感覚よりも自分の人生を止まらないことなのかな。常に楽しいと思えることを自分の中に取り込みたい。一時期新鮮に感じることでも、日常慣れてくると新鮮みがなくなってくるから、モチベーションを高く保ちたいな。

いろいろやりがいとか、嬉しい瞬間はあって、例えば、本当に好きで、目指しているような人と対面した時とかもそうだし、何か発見した時とか、いい意味で身近な人でも、普段知らない一面を発見しちゃった時とか。私にとってフレッシュだったら、どんな小さなことでも嬉しい。

--バスケのおかげで悪い環境から離れることができた(ヘリコプター)

ヘリコプターH:
バスケは自分ひとりでできる(by myself)唯一のスポーツだと思うんだ。野球もフットボールも遊びでやるにしても友達とかいないとできないし…。でも、バスケはボールがあればひとりでもできる。そういうところが夢中にさせたし、ほかのことを忘れることができたからはまっていったんだと思う。あと、バスケをやってることで、トラブルに関わらなくて済んだのも大きいね。実際にそういう状況になったことはなかったし、もしそういう状況になっても周りの人がバスケをやっていけるように仕向けてくれたと思うけど…。

N:
やっぱりアメリカっていうのは、ギャングだったりドラッグだったり、悪い環境もあるから、そこから離れることができたのはあるかもね。俺は兄貴がバスケをやってて、テレビとかでジョーダンの試合を見て始めました。15歳の時に、ただバスケがしたくて、去年の7月までの7年間アメリカに滞在してたんです。あの頃は、夢を追って行くぜ!って感じで、ワクワクしてましたね。

M:
アメリカで大変だったこととかは?

N:
大変だったことはたっくさんありましたよ。でも、それが俺にバスケを辞めさせる理由にはならなかった。逆に苦労があればあるほど、人間は成長するでしょうし。 ま、今思えば、バスケでアメリカ行ったことで辛かったなっていう思い出よりも、いろいろ楽しかったとか、為になったってことが大きいですよ。

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