TDM - トウキョウダンスマガジン

DAB DAB 2.21
今回で第3回目を迎える"DAB DAB"。ショウタイムが早い時間のため運営に頭を悩ませつつも、「これも『ダンサーもそうでない人も楽しめるクラブタイム』を充実させるためには必要不可欠な部分。まさに、『産みの苦しみ』です」と楽しそうに野望を語るオーガナイザーAKIKO自らがレポートする。
2月21日(木)、六本木club CORE。2月の底冷えする中、会場の中は何とも言えない熱気に満ちている。オーガナイザーの自分としては、だんだんクラブシーンでの認知度も上がり、フライヤーを持って遊びに来てくれる人も増えてきたように思う。今回は山梨のクラブシーンを中心に活動を広げるDJ NAOYAのプレイでOPEN。優しく、センスのある選曲でフロアの雰囲気を盛り上げていく。


1. 1部のショウタイムには、8チームのダンサーが参加してくれた。一発目を踊ってくれたのは"JUCIE DOLL"。11月に出場予定だったがメンバーの怪我の為、やむなくキャンセルとなったチームだが、B-GIRLスタイルで現代の流行を匂わせる元気なパフォーマンスで見事雪辱を果たした、という印象。
2. 大人数で踊ってくれた"コーポ+VERSUS+ZEAL"は、ハウスダンサーの集まりなのに何故かソロ以外は全てヒップホップで登場。ルーティンのミスや照れ笑いなども見えたが、個々のスキルはしっかりしていた。
3. 3チーム目は静岡と東京のメンバーからなる"BUDDY BUDDY"。正統派ガールズヒップホップで、いい意味で「いやらしさ」がなく、爽やかな踊り。チームメイトが遠距離に住んでいるという人は分かると思うが、練習はきっとたいへんだったことだろう。今後も応援してあげたい。
4. 4チーム目は、流れるようなリズムテンポに弾むようなステップを組み込んで軽やかに踊ってくれた"Tip Tempo"。
5. 続いて、「人間性が好きだから…」という理由で始めた"SHARE"。自分のチームを評価するのは難しいのだが、タイプの違う3人が「踊る楽しさ」をモットーにチームを組んでおり、こんなチームもあっても良いのでは…と思う。
6. 今回の1部ショウタイムで一番印象に残ったのは6チーム目の"Groovy Saloon"。ハウスダンスはショウを見せる事がなかなか難しいと言われているが、構成がうまいうえにグルーブ感もあって、最近人気が急上昇してきているというのも納得。
7. 7番手は、ルーズ感がカッコ良さのポイントになっている"BOO-B"。彼らのショウタイムを結成当時から見ているが、今回はルーズさの中にある真剣さが見えたような気がする。手足の長さといい、ダンスに適した体格に恵まれている3人だからこそ、ソレを生かした見せ方に今後も期待したい。
8. 最後を締めてくれたのは"reckless+payday+2"。派手ではないが個々のノリを持ってオリジナルな雰囲気を出してくれた。チーム名の「+2」というのには思わず吹き出したが、そんな「遊び」の部分も個々の存在感に繋がっているのかもしれない。
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