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劇団スーパー・エキセントリック・シアター第44回本公演「ナンバダ・ワールド・ダンシング」

10月14日から始まる劇団スーパー・エキセントリック・シアター(SET)第44回本公演「ナンバダ・ワールド・ダンシング」には、17名のストリートダンサーがゲスト出演している。このメンバーを従え、「日本独自のヒップホップとは何か」をダンスを用いて表現するという。その理由、目的は一体何なのか。劇団SET座長の三宅祐司氏に直接話を伺うことができた。

劇団スーパー・エキセントリック・シアター第44回本公演「ナンバダ・ワールド・ダンシング」
作:

大沢 直行

演出: 三宅 裕司
音楽監修: 松田弘(サザンオールスターズ)
出演: 三宅裕司 小倉久寛
JUN MANKEY SETO YOSHIE O−SHIMA
non 柴田健児 YOKO jun KAZUHIRO
コウスケ SHOTA ATSUSHI YORI IZUMI 会長

HIDEBOH(STRiPES)

劇団スーパー・エキセントリック・シアター
【東京公演】
会場: 東京芸術劇場・中ホール
日時:
10月 14日(土) 15日(日) 16日(月) 17日(火) 18日(水) 19日(木) 20日(金) 21日(土)
14:30   ☆託      
18:30   休演 休演 ●託
19:00          

10月 22日(日) 23日(月) 24日(火) 25日(水) 26日(木) 27日(金) 28日(土) 29日(日)
14:30        
18:30 休演       ●託
19:00        
  ●開場は、開演の1時間前です。
(客席への入場は開演の30分前です。)
●未就学児のご入場はご遠慮ください。
●「託」印:託児サービスがあります(要予約)。
未就学のお子様を上演中責任を持ってお預かりします。託児所の料金はお客様の自己負担となります。
[ご予約・お問合せ:マザーズ 03-3294-1544]
【群馬公演】
会場: 東京芸術劇場・中ホール
0276-57-2222
http://www.airys.net/
日程: 2006年11月12日(日)
17:00開演 16:30開場
チケット情報
料金: 5,500円(全席指定・税込)
チケット販売: ■電子チケットぴあ
0570-02-9999 / 9966(Pコード:369-859)
チケットぴあ取扱各窓口

■ローソンチケット
0570-084-003 (Lコード:30403)
0570-000-407 (オペレーター対応10:00〜20:00)
コンビニエンスストアLOWSON内「Loppi」

■楽天チケット http://ticket.rakuten.co.jp/

■イープラス http://eee.eplus.co.jp/set/

■東京芸術劇場 チケットサービス
03-5985-1707
(10:00〜19:00 日・祝10:00〜18:00)
東京芸術劇場1F窓口(大エスカレーター裏手)
info: SETインフォメーション
03-3420-2897(平日11:00〜18:00)
演出・出演 三宅祐司氏インタビュー
日本独自のストリートダンスとは何か、を考える作品
 

以前、我々の舞台で「ロックンロールのルーツを探る」というコンセプトの芝居をやったことがあるんです。アメリカで生まれたロックンロールを、日本人がやって本物といえるのか、一体どうすればいいのか?それを探るために、物語の中で主人公が世界を駆け回りその答えを出すという作品でした。今作は、うちの劇団の振付をしてくれているJUNと“同じようなものをダンス版でやりたいね”と2年位前に話したのがきっかけですね。それで、今回この主旨に賛同して集まってくれたダンサーのメンバーや、サザンオールスターズの松田弘さんらの協力を得てこの作品を作ることになりました。ストーリー中の、日本人の若者が作り上げるオリジナルのヒップホップパフォーマンスを通じて、この作品のメッセージを感じてもらえればと思っています。

ヒップホップやストリートダンスという文化は、歴史的に様々な国の背景を持っています。今作のストーリーは、劇団員が演じる日本人ダンサーが本物のヒップホップダンサーになるためにヒップホップのルーツを探す旅をします。そして、ルーツを探る旅のうちに、いろいろな国を渡り、先々で現地のダンスに出会うというものです。現地のダンサー役を今回ゲスト出演してくれる素晴らしいダンサー17人が演じてくれます。観に来てくださるダンサーの方は彼らが各国のダンスをどう踊るのかに注目して観てほしいですね。

楽曲に込められたダンスのかっこ良さ、各国のリズムの面白さ
 

今回2時間15分という限られた時間の中で、ダンスのいいところも見せつつ、かつ各国のリズムの多様性も見せつつ、もちろん笑いも盛り込んで2時間15分でストーリーの最後に行き着かなくてはなりません。ヒップホップ、サンバ、マンボ他、多種多様にわたる音楽を監修する、という作業を今回松田さんに担当していただいていますが、非常に大変だったと思います。また、見せたい場面が多いのでその楽曲と芝居とのからみや、うちの劇団は、そこにギャグも入れなくてはいけないのでさらに難しいですね(笑)。もちろんダンサーさんにもギャグをやっていただいています。我々役者もダンサーさんも“表現をしてお客さんを楽しませたい”という面で、最終目標は同じなのですごくやりやすいです。

ダンスで笑いというのがどういうものなのかは、今回を見ていただければ分かると思いますが、例えば、前作のロックンロールの芝居の時に少し取り入れたのは、小倉演じるNYでブレイクダンスの動きをする男に近づいてみると、ただ酔っ払って気持ち悪がっているだけだった、とか(笑)。そうした場面が今回も随所に散りばめられています。

アメリカへの憧れ…“ダンスの市民権”確立へ
 

僕自身、昭和の日本の高度成長期に生まれ育ち、当時テレビ番組では「パパは何でも知っている」(日本テレビ1958年〜放送)「うちのママは世界一」(フジテレビ、1958年〜放送)などのアメリカのホームドラマがよく放送されていました。そこには大きな家で、大きな容器からなみなみと注がれるミルクを飲んだり、新聞配達は大きな庭に新聞を投げ入れる、週末になるとダンスパーティーをする…そんな光景を、当時狭い家に住んでいた日本人が見て、アメリカへの憧れを抱いたわけです。僕もエレキバンドを組んだり、パーティーをしたりしました。最近ではラップに関しても一昔前に比べて、非常にノリもよくてかっこいいものになったと感じます。アメリカのものとは違った“日本人のラップ”としてちゃんと市民権を得たな、と。一緒に企画を立ち上げたJUNとも話していて、そういう意味ではダンスに関してもより独自のものができてくればいいのでないかと思いますね。今回の舞台では、それを一流の共演者達と一緒に作り出したいと思っています。そして、ダンスを好きな方はもちろん、SETのような芝居を好きな方にも多く観てもらうことでより、ダンスの魅力もより広がっていけばいいなと思っています。

 

世界各国のダンサーを演じるため、日本のダンスシーンの中で様々なジャンルの逸材メンバーがピックアップされている。普段一緒のステージではなかなか見ることのできないメンバー構成で、各人の主とするジャンルを新たなスタイルに変えて、劇団SET「ナンバダワールドダンシング」という一つの作品を創り上げていた。ダンスファンにとっては普段と違った新しい一面を垣間見る事ができる今作品。世界のダンサー役のストリートダンサーと日本人ダンサー役の劇団員とのセッション。楽曲・芝居・ギャグ・ダンスが一つの集合体となって、創作にストイックなプロフェッショナルにより産み出される、日本オリジナルのダンススタイルとは…。三宅氏の考えたその答えがここにはあり、メッセージ深いものとして観客の胸に残るに違いない。

'06/10/06 UPDATE
Interview & photo by AKIKO
Edit by imu
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