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DJ MAYUMI Special Interview
DJ MAYUMI SPECIAL INTERVIEW
どうやってDJ活動を始めたの?
まず、『自分のイベントを作ろう!』って思って、6年前に“Berry Jam”を始めたの。最初は各月始めて、今では毎月開催するようになったんだ。
“Berry Jam”のDJもFemale Dj's なの?
イベントのDJは男の子もやってるよ。スタッフやMCは女の子が多いんだけど。でも最近はFemale Dj’sになりたくていろいろ聞いてきてくれる女の子も増えてきたかな。
今回のDVDではFemale Dj's の特集になっているけど作ってみてどうだった?
DJを目指している人から『どうやったらDJになれるか?』っていう漠然とした質問が多いのね。勿論、機材を揃えたりレコードを買ったり・・・っていう説明をするんだけど、その他にもいろいろやらなくてはいけない事がたくさんあるでしょ。例えばクラブ行って音楽を聴いて遊んだ方が、より好きな音楽を発見出来たりするし。そういう事も教えたいけど、なかなか言葉だと伝わり難かったりする。でも、このDVDが出た事でDJの中でもスタイルの違うターンテーブリストだったり、歌をやりながらDJもやっていたりする人がいたりしていろんな選択枠を持つ事が出来ると思うの。そこから色々と発見して貰えると嬉しいな。
内容としては?
クラブでDJプレイをしている映像やオーガナイズしている風景をありのままに収録していて、ありのままのDJ MAYUMIです。DJのHOW TOコーナーもありますよ。後はいろんな人からアドバイスやコメント、『これからDJを始めようとしている人が何か少しでもヒントを見つけて貰えるといいなぁ。』って思いますね。
DJでもダンサーでもそのシーンで有名になっていく事に対してエネルギーを使うのは一緒だとだと思うんだけど、女性のDJ人口はダンサーに比べて凄く少ないじゃない?その大きな違いってなんだろう?
ターンテーブルを揃える事にまず抵抗があるんだと思う。例えば、『ターンテーブルを買って続けられなかったらどうするんだろう?』って考えると、そこまでの決意をして買う人が少ないんじゃないかな。レコードも買い続けなくちゃいけないし、本当に音楽が好きで決意してやらないと出来ないかも。
自分が決意した時は?
自分の環境が音楽に携わる事が多かったのは大きいけど、当時、ダンスもやっていた中で、何か一つやり続けるモノが欲しいなって思っていた時だったのね。それがたまたまDJだったのかな。やるって決めたら、途中では投げ出さないタイプなので『続けられるな。』とは思っていたけど。(笑)
イベントを6年間続けてきて大変だった事は?
初めの頃は誰も手伝ってくれる人(=スタッフ)がいなくて、友達にお願してどうにか形にしていたの。初めの基盤を作るのが大変だったかな。時には無茶しちゃってオーバーブッキングになって自腹を切る事もたくさんあったな。
“Berry Jam”の客層はダンサーが多いのかな?クラバーが多いのかな?
やっぱりダンサーは多いけど、DJに興味がある人もいるかな。とにかく女の子が多い。最近は女6:男4ぐらいの割合だけど、女の子しかいないような時期もあった。出演者以外、全員男の子みたいな事もあったし。(笑)
『女の集まる所に男は集まる』って昔から言うけど?
それで、男の子が増えた時期もあったんだけど、また落ち着くと女の子が増えてる。気のせいなのかな。(笑)自分としてはPOPな感じで空間を作っていきたくていろんな人に遊びに来て欲しいの。入り難い雰囲気だけは作りたくない。アットホームな雰囲気でやっていきたいな。
DJをやってきて楽しかった事は?
海外でDJをするようになって言葉の壁があるけれど、DJを通じて心が通えた時は凄く嬉しかった。音楽に対して喜んでくれる気持ちはみんな同じで、その気持ちが伝わってくるの。ダンスも同じだと思うけど。
相手の人間性が音楽やダンスを通じて感じ合えた時は楽しい気持ちになるし、認め合う(分かり合う)事が出来るんだろうね。技術だけじゃなくて、その人からバイブを貰う事ができると仲良くなる事が多いよね。
海外の人は終わった後に話し掛けてくれて、『あなたのプレイは最高だった。』って伝えてくれるし、駄目だったら何もないんだよね。そういうのがハッキリしている。
DJプレイ中に悩む事はある?
ぶっちゃけ、ある。(笑)
そういう時はどうするの?
自分が踊り手になる。自分でのって感じる努力をするかな。DJプレイしていても暗い時があって、『何で今日は駄目なんだろう?』ってふと我に返っちゃっうの。時間の経つのも遅いから自分がのる為に『ダンス!ダンス!』って思うようにしている。
HIPHOPの場合は展開が早いからMIXで焦る事はないの?
次の曲が浮かばない時は全く浮かばない。レコード置いて次の曲が決まってなく、焦る時もあるよ。だけど逆にどんどん浮かんでくる時もあるし、それが楽しい。
HIPHOPのDJプレイの枠って何分ぐらいが平均なの?
1時間〜2時間かな。1時間を切るのは辛い。
大体、平均1時間で何枚ぐらい使うの?
1曲1分ぐらいかな。1回のサビが来たら変えちゃうかな。頭が盛り上がる感じの効果音的なモノがきたらそのサビで変えちゃうし。
どれくらいのレコードを持って行くの?
いつもは3箱分くらいかな。持って行っても使わない曲もあるし。でも地方営業の時は移動が大変で、大分数を少なめにするからギリギリの時もある。
持っていくレコードを選ぶのに時間がかかる事もある?
時間がかかる時は、自分があんまりのってない時。でも、どんなにのってなくても『これ以上は下げちゃ駄目。』っていう最低限のレベルのMIXはするけど。(笑)

最低限のレベルのプレイっていのは経験を積んだ中で身についた実力だと思うな。本人にとってあんまり出来の良くないショウタイムでも人から『凄かったね。』って言われる事があるじゃない?ある一定のレベルの実力を持っているから、認められているのだと思う。

日常生活の中で『自分音楽が好きだなぁ。』って思った瞬間ってある?
何処に居てもBGMとかが流れていると、真剣な話をしているのに『この曲好き。』って思って笑顔になっちゃったりする。
今後の目標は?
楽曲制作もあるけど、憧れている海外のアーティストに曲を提供したいかな。だからまず、英会話から頑張ってる。
現在の環境を作る事が出来た秘訣は?
やっぱり、身近な人脈を少しずつ増やしてきた感じかな。後は、ダンスをやっていた事は大きかったな。ダンススクールの友達からいろんな人を紹介してもらったし。後は“Berry Jam”に出場してもらえるチームをスカウトしに行ったりして、自分からどんどん知り合いを増やしていく時期が何年かあった。そういう意味では“Berry Jam”はいろんな人脈を作るのにすごく助かったかな。いろんな人と喋るキッカケになったから。自分を営業する事は大変だけど『仕事を下さい。』とか『出させて下さい。』っていうのは言わない様にしていますね。
上手く言えないんじゃなくて?
いや、自分がオーガナイズをやっていて、そのような事を言われた時に良い気持ちがしなくて、あえて避けてしまったりする事があったから。自分が認められるようにとにかく努力しようって思う。
最後にどんなダンサーが好きですか?
音の使い方が幅広くて年代に拘らず気持ち良く踊っているのが伝わってくるチームは好きかな。ソロで自分の雰囲気を出せる人は凄いと思う。
'05/09/26 UPDATE
Interviewer AKIKO
Topics
SPIRITUAL YOYOGI LIFE Nu-dancers
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(2005/10/21更新)


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