JAJA・大阪ダンスシーンのお姉さん的存在、YUKARI ■ 東京のダンスディライトの存在と、本拠地大阪での存在ではシーンに与えている影響が違うと思うんですけど… やっぱり大阪発のものだから、東京とは全然状況が違うと思う。ディライトサイトとクラブサイトで大阪のシーンを二分してると思う。明らかに人が集まるのはダンディラかな。それだけの人も多いしね。大阪ではダンディラで入賞するのは名前を上げる一つの手段だと思うし。ダンディラマガジンの普及も、東京よりはあると思うし。生徒さんによってはダンディラマガジンの情報でクラブ行く人もいるし。だから、スクールの生徒さんとかは結構そっちから行くみたい。 クラブに遊びに来る人たちは、また違うタイプの人だったりするから、確立された二つだと思う。でも、いい意味で共存はしてるかなぁ？　お互いに宣伝し合ったりとか、ギブアンドテイクもあるし、いい感だと思いますよ。 ■ 大阪を中心に活動をしていますが、東京での活動は意識しましたか？ ありましたね。みんなの気持ちが東京にある時ってあるのね。ダンス初めて2、3年くらいで良い感じになってきて、仕事がほしいと思った時に、ちょくちょく東京に行きつつ「もう誰々は、メジャーであの人のバックで踊ってるよ」と聞くと、私もってなるよね。本当に出てこようとしてた時期があったんだけど、タイミングの問題だよね。逃したのよ。逃してなかったら東京にいたと思う。なんでそこで行かなかったか、今でも分からないけど、やっぱり大阪が好きだったんだよね。メジャーではなかったけど、仕事もあったし。まぁ、基本的に気分屋だから（笑）！ ■ これからの目標を教えてください。 今は色々な仕事に挑戦していかなきゃいけないと思っています。スクールに関しては、若い子もどんどん育っているし、いつまでも続く仕事ではないから。その一環として飲食業で働いているんだけど、そういうところで働くのも自分が将来やりたいから。今は二足わらじで辛いけど、そのうち形にはなるかな。その中にはイベントオーガナイズとか、ダンサーブッキングとか、裏方の仕事もあります。やっぱり現役で踊ってたいって気持ちはあるんだけど、年を気にしてんのかな（笑）？　気にしてるってよりも、31歳だし、ここらへんでなにかMOVEを起こさないと！という気持ちがありますね（笑）。次へのステップアップというのかな。 ■ 若い子達へのメッセージやアドバイスは？ ある意味、自分がインストラクターやりながら言うのもなんだけど、与えられる物が多すぎて視野が狭くなっているんじゃないかなと思う。視野を狭くしないで、自分が良いと思ったものは良いと思うし、先生が全てではないし、今与えられているものだと結局コピーになってしまうし、つまらなくなってしまう。技術面だと、若い子の方が上手い人もいっぱいいるんけど、もっと貪欲に追求していってほしいです。 一つ一つ発する言葉から、彼女の秘めるダンスへの純粋な想いを肌で感じる事が出来た。いつでも前向きな考えと、持ち前の行動力でこれからも大阪のダンスシーンを構築していって欲しい。 '03/9/5 UPDATE Photo : Eno-Kid / Text : I.K